ツール・ド・九州の課題は多岐にわたります。スムーズな大会運営、協賛企業の拡大、広報の強化、エンターテインメント性の向上、経済効果の創出、自転車文化の醸成・・・最大の目標は多くの人々が楽しめる「祭り」として大会を定着させることです。
K-robotの役割はIT技術を駆使して「大会の成功」にコミットすること、そして「ワクワクする気持ち」をデジタルの力で支援することです。

一足飛びにすべてを実現することは難しく、地道な基盤作りが重要です。まずは以下の取り組みを通じて、自転車文化の発展に寄与することを目指します。
〇2025年度大会に向けた地図情報システムの進化
1.すべての情報のデジタル化の実現
全ての情報をデジタル化し、全選手の追跡を可能にする基盤を構築します。2024までの成果をベースに地図情報システムの活用拡大とデータ精度向上を目指します。特に、選手のトラッキングはエンタメ性の向上に大きな可能性があると感じております。大会のシステムを例えばプロやアマチュアのチームに活用いただき、魅力発信に繋げることを考えます。
2.情報の統合と自由化
様々なサービスに分散しているサイクル関連の情報を統合し、自由なやり取りを推進します。デジタル機器間でのデータ共有を容易にし、特にGPXファイルを用いたルート情報の共有に力を入れていきます。(近日、サービス公開予定です)
3.生成AIの活用
必要な情報を必要なタイミングで提供するため、生成AIを活用を推進します。ライド中は操作が難しいため、ライドの計画や振り返りに重点を置きます。
5.ライド中の情報取得インターフェースの改善
スマートフォンを軸としてサイクリストが情報に手軽にアクセスできる状況を整備します。 安全性と正確性を両立した情報コントロールが求められます。
6.交通規制対応の円滑化
大会ルート等、交通規制区間を避けたナビゲーションの提供は、2025年の重要な課題となっています。正確な大会データを作成すると共に、他社サービスと連携し、スムーズな交通を実現します。
〇自転車の魅力とその発信
自転車では歩くよりもはるかに広範囲の移動が可能です。単なる移動手段にとどまらず、爽快感をもたらし、健康にも良いです。さらには環境負荷を軽減するSDGsの観点からも注目されています。
高額なロードバイクはもちろん魅力的ですがママチャリやクロスバイクでも、十分に楽しさを感じることができます。観光スポット巡り、近代遺産巡り、グルメ、聖地巡礼、霊場巡礼など、ライドの楽しみ方は数多く存在します。しかし、サイクリストを取り巻く情報が多すぎてうまく使いこなせていないのが現状ではないでしょうか?
私たちは、ライド計画の作成、ライド中のサポート、そしてライド後の思い出づくりをITシステムを用いてサポートすることで、サイクリングの質を向上させていきます。さらにトラブル時のレスキュー、自転車でも利用可能な宿泊施設やレストランの整備など、ITを活用して自転車愛好家の環境をより充実させたいと考えています。
〇地域活性化への貢献
自転車の楽しさを日常生活に取り入れ、年に一度の大会を「祭り」として楽しむことで、九州全体を活性化させていくことを目指しています。弊社のサービスのみならず、大会へのIT導入を積極的に支援し、先進的な技術活用の場として経済活動に貢献します。
〇終わりに
5回にわたりツール・ド・九州における弊社の取り組みをご紹介させていただきました。本プロジェクトは困難も多いですが、K-robotのスタッフ一同、やりがいをもって楽しく取り組ませていただいております。改めてツール・ド・九州という大会に感謝するとともに、今後もできる限りの支援を続けていきたいと思います。
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