ツール・ド・九州の多様な情報を統合・公開する
- K-robot 広報担当
- 1月17日
- 読了時間: 2分
こんにちは!K-robot広報担当です。
今回も引き続き、2023年から2024年にかけて進めてきた国際サイクルロードレース「ツール・ド・九州」に向けたGIS開発について、その背景や成果をご紹介します。

2023年:アジャイルで進化するGIS
2023年は、GISを通じて大会運営を支援するため、次々と新機能を追加しました。ルート作成から始まり、図形やアイコンの描画、タイムラプスでの情報表示、車列追跡といった機能を順に実現。大会データをGISで作成し、それを公開・活用するプロセスをアジャイル開発的なアプローチで進化させました。注目すべきは、ロードレース特有の課題を解決するため、現場で必要な情報をスマートフォンなどで直感的に管理・把握できる環境を構築した点です。データが統合されることで情報分散が避けられ、現場視察や進捗会議などでの活用も広がりました。

2024年:「大会すべての情報をデジタル化する」という挑戦
2024年は、大会運営に必要なすべてのデータをデジタル化することを目指しました。この目標は、「物理的な資料を持ち込めず、緊急時に困った」という過去の経験から生まれたものです。具体的には、距離表示に関わるアイコンの作成、距離表示、課題一覧表とGISの連携、レイヤ表示や情報公開の自由度アップ、GPXファイル(サイクコンピュータにインポート可能なデータ形式)出力など、多岐にわたる開発を進めました。特に、GISデータとExcelやCSVの双方向連携を可能にすることで、データの編集・更新が柔軟になり、さらに多様なニーズに応えられるようになりました。

お客様の課題解決と持続可能性への貢献
こうしたシステムの改良は、単なる業務効率化にとどまらず、ポジティブな影響を産み出しました。ペーパーレス化やリモートワークの促進、出張回数の削減などを実現し、SDGsにも貢献しています(ツール・ド・九州のHP内部でも記事が掲載)。また「現場」をリアルタイムで把握できるGISの導入は、意思決定を加速させ、運営全体をスムーズに進める助けとなりました。
これからも柔軟に進化するGIS
K-robotはお客様にいただいたフィードバックや課題に柔軟に対応しながら、システムの改良を進めることをいとわない会社です。実際に2024年は、2023年に作成した機能のうち1/3を作り直すことで、自由度や使いやすさをさらに向上させました。これからも、お客様とともに成長し、新たな価値を提供するための挑戦を続けていきます。
次回は、2024年の具体的な事例や今後の展望についてさらに詳しくお話しします。
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