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【第1回】ロボットコントロールシステムから農福連携を考える

  • K-robot 広報担当
  • 6月19日
  • 読了時間: 2分

「ロボットは人の仕事を奪うのか?」——よく聞く問いですが、K-robotではもう少し違った問いを立てています。


「ロボットが“誰もが関われる”仕組みを支えられたら?」


私たちは、農業や地域の現場でロボット・農機をどう活かすかを考えながら、Webブラウザで動かせるロボット・農機のコントロールシステムを研究・開発しています。これは単なる便利ツールの開発ではなく、仕事の再設計地域オペレーションの再構築につながると信じています。


ロボット・農機の動きを「見て」「動かせる」


私たちのシステムでは、ロボットや農機の動きを地図上でリアルタイムに把握でき、遠隔から指示を出すことも想定しています。現場にいなくても状況をつかみ、サポートができる——そんな未来の農業が、少しずつかたちになろうとしています。


「遠隔操作の農業」は、まだ未来の話?


現場でのニーズは、今はまだ“部分的”かもしれません。「危ない」「システムが面倒」「トラブル対応が不安」etc…導入には多くのハードルがあります。けれど、地方の高齢化、担い手不足、限界集落の増加……。そんな社会背景を前に、**「今はなくても、いずれ必要になる仕組み」**とにらんで、私たちはこの構想を進めています。

必要なのは、テクノロジーだけではありません。どの仕事を、誰が、どこから担うのか——オペレーションの再設計が求められます。


仕事は“現場に行かなくても”できるかもしれない


もし、現場作業が難しい人でも、遠隔で状態を確認し、指示を出せたら?それは「仕事をつくりかえる」ことであり、「関わる可能性を増やす」ことです。

農作業を誰かが担い、もう一人がブラウザ越しに見守る。現地の監督者が安全な環境に身を置きながら、遠隔のオペレーターがロボットを見守る。そんな“分担型の農業”があっても、いいはずです。


農福連携へ——その可能性


たとえば福祉の現場にいる方々が、ロボットを通じて農業とつながる未来。いまはまだ“構想段階”ですが、現場とつながる選択肢を増やす技術として、開発を進めています。

もちろん「開発」というのは技術的な範囲のみではなく、業務設計やビジネス、法規制等、様々な観点から実現可能性を押し上げる、そのような取り組みを意図しています。

農業と福祉を、役割と仕組みで橋渡しする。それは、やさしくて、機能する社会のかたちかもしれません。


——次回は、農福連携そのものに焦点を当てて深掘りします。ロボットと社会の“よい関係”を、これからも静かに探っていきます。

すべてが機能するように。Re:design / Transform to make it all work

 
 
 

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